2月3日に因島大浜町の町内の祭り「新明祭」に参加してきましたので、その感想を書きます。
新明祭とは
新明祭とは、約400年とか500年とか言われている長い歴史を持つ伝統行事で、因島大浜町の住民が集まって「とんど」という神輿みたいなものを担いでぶつかって歌って踊るというものです。
伊勢神宮に感謝し、豊作や町内の無事平穏を願い、毎年盛大に行われます。
伊勢神宮と関わりがあるそうで、「伊勢音頭」という歌を歌いまくります。
僕は去年の5月からこの町に来ているので、初めての参加になりました。
これが「とんど」です。
因島大浜町の住人を、住む場所で4つに区切り、東組、西組、中浜組、沢崎組の4つに分かれて、それぞれの組が「とんど」を作って一堂に会し、「とんど」をぶつけて、掛け声に合わせて押し合います。(東組は人口減少のため「とんど」はもう作っていないので今は3つです。)
僕も西組として参加し、法被を着て「とんど」を担ぎました。
勝ち負けとかは特にないのですが、気合入れて踏ん張って押せばぐいぐい前に行くのが面白くて、結構がんばってしまいました。笑
ちなみに、たぶんこの祭に参加していた20代の男は僕一人です。笑

なんで若い人がそんなにおらんの?

わざわざ土日を使って、島の外から実家に帰ってくるなんて人は少ないやろうな~。まぁしょうがない。

うーん、たしかに…。
初老と還暦の役割
初老(41歳)の人と還暦(60歳)の人は、祭の中心となって盛り上げる係です。
USAを踊る初老の方々。アンコールを含めて2回踊っていました。
初老の人は、島の外に出ていてもできるだけ帰ってきて、祭に参加している人が多かった印象です。
そしてヤングマンを踊る還暦の方々。
還暦なので世間から見ると全然ヤングマンじゃないんですが、因島大浜町の中ではまだまだヤングマンなのです。70歳、80歳でも元気な方はいっぱいおられます。
飲み会が本番
この祭りの前日の夜、当日の昼、夜と各組で飲み会があります。
もちろん、法律的に飲めるの人の中で一番若いのは僕です。どうなるかわかりますよね。笑
こういう時、お酒が楽しめる体質だったらなぁ~と思います。
僕はお酒にあまり強くなく、酔っぱらってもほとんど気持ち良くならず理性ききまくりなので、こういった飲み会は実はちょっと苦手です。
この写真ちょっと見てください。
焼酎のボトルがポンプ仕様になっています。笑
重くて注ぐのが面倒なら、ポンプをつければいいじゃない?って感じですかね?こんなの初めて見たので、こいつが目の前に現れた時には思わず吹き出しました。
飲み会はこんな感じです。
これ見て、気づく人は気づくかもしれませんが、男性しか座っていません。
女性は皆給仕で忙しくしています。
僕は座っているだけで食べ物やお酒がじゃんじゃん出てくるのですっごく楽で最高の飲み会でした。
…って書いたら炎上しますよね。笑
こんな内容ツイッターにでもつぶやいた時にはボッコボコにされますよ。笑
まぁこういうことって地方ではあるあるなのかもしれませんが…。
若い女性が因島大浜町に嫁いできたら、この祭の時は給仕をして忙しく働かなくてはならないのでしょうか…。
今は彼女もいない僕ですが、もし彼女ができて結婚の話になったとして、こういった地域の風習のことを黙って島に嫁いできてもらうということはできないので、事前に話すと思います。
でもこれって絶対プラスには作用しない気がします…。
「かくかくしかじかのことがあるんやけど~」と上記のことを伝えたら、
「うん、私そういうの大丈夫!」か、「え、面倒くさ!絶対無理!」のどっちかの返答でしょう。
「やった!私給仕大好き!料理いっぱい作るぞ~!」って言う人なんているんでしょうか?笑
おわりに
ま、色々思うところはありましたが、終わってみると良いところもあったなぁ~と思えます。
今までこんなに狭い町に住んでても、お互いの顔や名前、人柄を知る機会なんてなかなかありませんでしたが、今回一緒に飲んで喋ったことで、知ることができました。
これが終わって、ようやく町民になれたような気がします。
こういった祭で、男女関係なく皆で準備して皆で一緒にご飯を食べているような地方があれば、一度行って話を聞いてみたいものです。
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