友達から、北海道に行くなら是非行って欲しいと言われていたので行ってきました。
町づくりのモデルとしてすごく参考になったところがいっぱいあったので、簡単に調査結果を残しておきます。
基本情報
北海道上川郡東川町
国道、鉄道、上水道がない町です。アクセスとしては、旭川駅からバスになります。
旭岳が所属しているのはこの東川町になります。旭川駅から旭岳に向かう途中に通ることになります。
基本的なことはこの記事が詳しいので、こちらをご覧ください。
人口は約8300人。20年で約2割増えたそうです。
東川町は1985年に「写真の町」を宣言し、「写真写りの良いまちづくり」というテーマを掲げてやってきたそうで、それが約35年かけて町の文化になりつつあり、町の各所でそれを感じることができます。
あとは、旭川家具の生産地、ひがしかわ株主制度などが特徴です。
町の様子
道の駅
午前中は旭岳へ行き、13時ごろに東川町の道の駅「道草館」にバスで着いて、それから町をぶらぶらしました。
まず驚いたのは、道の駅のすぐ隣にモンベルがあることです。人口8000人の町にモンベルなんか置いても売れなくない?と思うのですが、ここは旭岳に向かう道の途中で、道の駅の隣なので、多くの人が立ち寄ります。これから山に登るぞという人が「手袋忘れたし買おうっと」みたいな感じで買いに来るのかもしれません。
せんとぴゅあ
出典:https://www.facebook.com/centpure.higashikawa/?rf=2235580343182573
東川町の真ん中には「せんとぴゅあⅠ」「せんとぴゅあⅡ」と言う建物があります。写真左がⅡ、右がⅠです。
「せんとぴゅあⅠ」について 引用:https://town.higashikawa.hokkaido.jp/arts-exchange-center/
東川町が有する『写真文化』、『家具デザイン文化』、『大雪山文化』を通じた文化活動を中心に、国際交流や日本語学校、住民の自主的な活動など、多様な交流の拠点となる施設として旧東川小学校舎を改修し、2016年10月にオープン。施設には災害時等の非常用施設としても利用可能な宿泊施設を併設しています。東川町にゆかりのある木彫刻や木工クラフト、絵画などの芸術作品をはじめ、デザインや機能性にすぐれた「旭川家具」をふんだんにとりいれ、東川町の多様な文化芸術活動の発信拠点施設ともなっています。
「せんとぴゅあⅠ」については東川町公式HPにありましたので引用しました。
「せんとぴゅあⅡ」は、「せんとぴゅあⅠ」に隣り合って新築された図書館です。約7.5万冊の蔵書があり、大雪山の資料がたくさんあります。
他にも、東川写真コレクションや家具デザインアーカイブスという展示スペースがあります。
せんとぴゅあⅡの写真です。上から垂れているのはアートの展示らしいです。
図書館なのにシーンとしておらず、窓際には座ってくつろげるところがあって、そこで小学生がニンテンドースイッチを持ってきて友達と一緒にしていました。僕の働く会社のオフィス「晴耕雨読」でも同じ光景はありますが、本の数と建物の綺麗さはケタが違います。笑
ここには多目的室という簡単なセミナールームのようなものがあり、そこでイベントを開催していました。
出典:https://www.let.hokudai.ac.jp/event/12937
(文化拠点とまちづくり…ふむふむ、よくわからんけど、参加無料で誰でも参加できるって書いてあるし、参加したろ!ちょうど誰かに町のこと解説して欲しかったし!)
そんなノリで入ったのが大当たり。北海道大学大学院文学研究院主催であちこちから学芸員を集めて、東川町の取り組みを踏まえて、どんな風に町づくりをしていけばいいかを考えるような会でした。
館長さんから直接せんとぴゅあが出来た経緯も聞けて、中を歩きながら案内してもらったりもしました。
始まって30分後ぐらいから参加したというのもあって、他の参加者からしたら間違いなく「コイツ誰やねん…」って感じだったと思います。笑
この話の中で、一番大事だなと思ってメモしたのは、北海道大学の建築の教授がおっしゃっていたイタリアのデザインの話。
イタリアでは「デザイン」という言葉を英語から輸入する前は「プロジェッタツィオーネ」という言葉を使っていたそうです。しかし、「デザイン」と「プロジェッタツィオーネ」は同義ではなく、「プロジェッタツィオーネ」には、「必ずしも形にする必要はなく、何が必要かを考えることで、考えた上で必要なら作るし、必要でなければ作らない」…という意味が含まれている(みたいなことを教授はおっしゃっていたのですが、、多分こんな感じの解釈で合ってると思います…)。
これが僕が今仕事をしている上で考えなければならないことだなと思いました。
フォトストリート
せんとぴゅあでのイベントの後、イベントに参加されていた東川町の町議会議員の方がおられたので声をかけ、東川町のおすすめスポットを紹介してもらいました。
まず一つ目がここフォトストリート。
過去に写真コンテストで受賞した写真が展示されている道です。
こんなのがありました。
使い方はこうで合ってるんですかね?笑
スーファミのゲーム「マリオRPG」のブッキータワーを思い出しました。
東川小学校
二つ目は東川小学校。僕はね、これをみてぶったまげましたよ。
こんなリゾートみたいな小学校があるかいっ!!と。
小学校の裏にはサッカーコート何面取れるねん!ってぐらい広い綺麗な芝生のグラウンドがありました。
しかもここからは旭岳が見えるんですよ。最高の小学校ですね。
居酒屋りしり
おすすめ三つ目が、この「居酒屋りしり」です。
住所:北海道上川郡東川町東町1丁目6−14
17:30ごろに入店しましたが、ギリギリ座れたぐらいで、僕より後から予約なしで来た人はほとんどお断りされていました。それほどの人気店です。
カウンターの前で魚を捌いておられた店長らしきお兄さんに、おすすめされて来たということを伝えると、、
刺身の盛り合わせを頼んだ時に、こんなに豪華に作ってくれました!(メニューには6種類以上の…と書いてありましたが、これ10種類もあります!)
1430円だったと思うのですが、値段とボリュームが一致してません。笑
しかもなんかウニが美味しくて、「ウニが美味しいですね」と伝えると、
「そうでしょ!海水ウニを使ってるんです!せっかくならと思って!」と…。海水(塩水)ウニは、本来ウニを日持ちさせるために使うミョウバンを使わず、海水同等の塩水に浸したもので、ミョウバンを使った時の苦い風味が残らないらしいです。
あぁ……良かった……と。密かにこんなサービスをしてもらっていて、ちゃんとそれに気づけたという、お客さん側として最高の答えを出せたという喜びにしばらく浸っていました。笑
議員の方が「東川町に来たらまずはここ!」とおっしゃっていたのがよくわかりました。
オンザテーブル
そんなりしりのお兄さんに「まだまだ夜はこれからでしょ!」と勧められて、続いて行ったのがこの建物2階の「オンザテーブル」です。
住所:北海道上川郡東川町南町1丁目1−6
人柄の良いお兄さんが自然派のワインを出してくれます。
なんとここで、尾道市の「BISOU」のシェフが来て料理をしたこともあるということで、何か縁を感じました。
BISOUさんについてはこの記事で以前さらっと紹介しましたね。
また、このワインを飲んでいる時に、他のお客さんが店の兄さんに「お土産よ〜」とか言って「瀬戸内レモンイカ天」を持ってこられて、兄さんが僕にも「これどうぞ」と言っておすそ分けしてくれました。まさかこんなところでこれを食べるとは。笑
おわりに
東川町、とても良い町でした。
せんとぴゅあの前では、なぜか気球が上がっていました。笑
こんなことができるのもだだっ広い敷地がある北海道だからこそ。
旭岳から流れてくる地下水のおかげでお米、日本酒もあり、海の幸も、川の幸も、山の幸も味わえて、夏は登山、冬はウィンタースポーツを楽しむことができる。さらに若い移住者が最近増えてきていて、町自体の雰囲気も良い感じ。あれ、なんか住みたくなってきた?
北海道での暮らしを感じることが出来た1日でした。
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